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特集 これで完璧! 手の変形性関節症―最新のエビデンスから紐解く―
6.治療
手の変形性関節症に対する薬物療法
Pharmacological treatment of hand osteoarthritis
中川 泰伸
1
,
平田 仁
1
,
建部 将広
2
,
山本 美知郎
3
,
新海 宏明
4
Yasunobu NAKAGAWA
1
,
Masahiro TATEBE
2
,
Michiro YAMAMOTO
3
,
Hiroaki SHINKAI
4
1名古屋大学大学院医学系研究科,手の外科
2同上,四肢外傷学寄附講座
3同上,個別化医療技術開発講座
4中日病院,手外科センター
キーワード:
Hand osteoarthritis
,
Treatment
Keyword:
Hand osteoarthritis
,
Treatment
pp.577-580
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000451
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要旨:手の変形性関節症(hand OA)に対する薬物治療については,疼痛などの症状改善を目的に使用されるsymptom modifying drugと,OAの進行を防ぐ目的で使用されるdisease modifying OA drugs(DMOADs)に大別される。臨床研究レベルでは,disease modifying anti-rheumatic drugs(DMARDs)および生物学的製剤がhand OA患者に対して用いられたrandomized controlled trial(RCT)が報告されている。これらの研究では,関節腫脹,疼痛の軽快などDMOADとしての可能性を示す結果も散見され,今後のDMOAD候補薬として期待される。Hand OAに対して実施されたRCTを中心に紹介した。また,本邦ではあまり話題とされないsymptomatic slow acting drugs of osteoarthritis(SYSADOA:glucosamine sulfate,chondroitin sulfate,avocado soybean unsaponifiablesなど)について取り上げた。SYSADOAに対しては,数多くの臨床研究が行われ効果を支持するevidenceが蓄積されている。
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