創刊60年記念特集 肩関節外科の進歩
鏡視下Bankart & 直視下Bristow 変法手術
田崎 篤
1
,
斉藤 昌愛
1
,
森田 亘
2
,
山川 晃
3
,
北村 信人
1
1聖路加国際病院,整形外科
2オックスフォード大学大学院,整形外科リウマチ科
3東京大学大学院,臨床医工学
キーワード:
Bristow procedure
,
Bony Bankart lesion
,
Collision athlete
Keyword:
Bristow procedure
,
Bony Bankart lesion
,
Collision athlete
pp.1225-1231
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
関節鏡視下Bankart 修復術open Bristow 法併用法は,外傷性肩前方関節不安定症のessential lesion である関節包靱帯の修復と,烏口突起移行術で得られる関節外制動術の両方の効果を併せ持つ。鏡視下烏口突起移行術ではcollision athlete に多くみられる骨性Bankart病変を切除しないと施行できないが,本術式では関節包靱帯とともに骨性Bankart 病変を先に鏡視下に修復したのちに,open 法で烏口突起移行術を行うので,骨性病変を用いて関節面を最大限に修復できる利点を有する。Collision athleteに施行した例に現在まで再脱臼例はなく,プレーの質の向上にも寄与できる信頼しうる術式である。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.