整形外科 名人のknow-how
反復性肩関節脱臼に対する鏡視下Bankart & Bristow変法
鈴木 一秀
1
Kazuhide SUZUKI
1
1麻生総合病院,スポーツ整形外科
pp.732-739
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003433
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反復性肩関節脱臼に対するゴールドスタンダードな術式である鏡視下Bankart法は,健常肩以上の安定性の獲得は期待できないため,健常肩が脱臼するような外力が加わると術後再発することは容易に想像でき,再受傷リスクが高いコリジョン・フルコンタクトスポーツ例における再発の予防には限界がある。このようなハイリスク例には烏口突起移行術による関節外での制動効果(主に共同腱によるスリング効果)の追加が必要であり,Bankart法と烏口突起移行術を同時に,しかも関節鏡視下に行うことで,筋力低下や可動域制限なく早期復帰が可能となり,再脱臼率を限りなくゼロに近づけることができる。本稿では,鏡視下烏口突起移行術である鏡視下Bankart & Bristow法(Bristow変法)のknow-howについて詳述する。

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