特集 乳癌の診断・治療
治療
乳がん患者へのアピアランスケア
淡河 恵津世
1
,
辻 千代子
1
,
服部 睦行
1
,
村木 宏一郎
1
,
宮田 裕作
1
,
氷室 秀知
1
,
明田 亮輔
1
,
末藤 大明
1
1久留米大学 放射線腫瘍センター
キーワード:
乳癌
,
アピアランスケア
,
放射線皮膚障害
Keyword:
乳癌
,
アピアランスケア
,
放射線皮膚障害
pp.625-632
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000840
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各種のがん治療の進歩により,乳癌患者の長期生存も期待できる時代となるとともに,がんサバイバーシップの活動も重要視されている。つまり,「がん」が治ればそれでよいという時代から,がん患者の療養生活の継続的な質の向上を目標とした集学的治療,つまり社会において非がん患者とともに生活するためのQOL向上,アピアランスが重要視される時代になってきた。ここには,個々の小さな努力で解決できるものから,やや侵襲的介入が必要になるものまで多彩である。乳癌患者の精神医学的調査において,診断時の抑うつは32%1),再発乳癌では42%2),早期乳癌であっても診断後5年経過したサバイバーで15%に不安・抑うつがみられると報告されている3)。
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