特集 チームで支える頭頸部癌診療
チームで行う頭頸部癌診療の多職種連携
アピアランスケアの立場から
野澤 桂子
1
Keiko Nozawa
1
1目白大学看護学部看護学科
キーワード:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
アピアランスケア
Keyword:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
アピアランスケア
pp.1630-1633
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000413
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はじめに
顔は,人体の面積の4.5%にすぎない。しかし,顔は,生物維持に重要な機能を集めているだけでなく,人種・性別・年齢・体調・感情状態などの多くの情報を示し,人間が社会生活を営む上で個人を同定するための最も重要な身体部位である。そのため,頭頸部癌は,治療後も,“機能障害” と “隠せない容貌変化” という2つの社会生活上のハンディキャップが継続することが最大の特徴である1)。とりわけ,Teoら2)によれば,最も苦痛なのは外見の変化とそれによる社会的影響であり,外見の苦痛は機能的苦痛より変動が大きい。
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