特集 放射線治療―最近の話題―
進行・再発子宮頸癌に対する放射線治療の役割
戸板 孝文
1
,
有賀 拓郎
2
,
草田 武朗
2
,
前本 均
2
,
椎名 秀樹
2
,
平安名 常一
2
,
垣花 泰政
2
,
橋本 成司
3
,
村山 貞之
2
,
久高 亘
4
,
青木 陽一
4
1沖縄県立中部病院 放射線治療センター
2琉球大学医学部附属病院 放射線科
3那覇市立病院 放射線科
4琉球大学医学部附属病院 産婦人科
キーワード:
子宮頸癌
,
放射線治療
,
進行・再発癌
Keyword:
子宮頸癌
,
放射線治療
,
進行・再発癌
pp.1647-1652
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000185
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子宮頸癌は若年女性を中心に増加傾向にあり,予防,検診の推進とともに,有効な治療法の開発は重要な課題である。古くから子宮頸癌の治療において放射線治療は重要な役割を果たしてきた。放射線治療の有効性と安全性を示すエビデンスの蓄積と,放射線治療装置や技術の急速な進歩も相まって,子宮頸癌における放射線治療の位置づけはさらに重要なものになっている。内外のガイドラインでは,早期癌では手術と根治的放射線治療は並列の選択肢として提示され1)2),統計でも特にⅡB 期に対する根治的放射線治療適用率の増加が認められる3)。また局所進行子宮頸癌のCCRTは,欧米RCT4),日本で実施された臨床試験JGOG10665)を経て標準治療として普及している。
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