今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く
他臓器転移への対策
4.骨転移
平安名 常一
1
,
戸板 孝文
1
,
有賀 拓郎
1
,
橋本 成司
1
,
前本 均
1
,
村山 貞之
1
1琉球大学医学部放射線診断治療学講座
pp.1185-1191
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208571
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●骨転移は病的骨折や脊髄圧迫をきたし,患者のperformance statusを急激に低下させてしまう.したがって,骨転移の治療は単なる除痛目的ではなく,むしろ,病的骨折や脊髄圧迫を回避することに主眼を置かなくてはならない.
●骨転移に伴う局所骨関連事象の原因治療として最も有効なのは放射線治療である.有痛性多発骨転移に対してもストロンチウム89による内照射としての放射線治療アプローチが存在する.
●骨転移に関して些細なことでも身近な放射線治療医に相談することで,より適切で細やかな治療法の選択肢を提示されることが可能になると考える.
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