手術症例報告
ロボット支援大腸全摘術におけるポート配置の工夫
横田 満
1
,
松岡 弘也
1
,
森川 彰貴
1
,
稲村 幸雄
1
,
増井 俊彦
1
1大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
大腸全摘術
,
ポート配置
Keyword:
ロボット支援手術
,
大腸全摘術
,
ポート配置
pp.1373-1378
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000005137
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大腸癌に対するロボット支援手術は,2018年に直腸癌に対して,2022年に結腸癌に対して保険収載されて以降,増加の一途をたどっている。ロボット支援手術は,多関節鉗子,モーションスケーリング機能および高精細な3D画像により,精緻な手術操作を可能とする。一方でターゲティングとポート配置により操作領域が規定されるため,幅広い領域を一度に網羅することは困難である。通常,大腸癌手術では単一の病変がターゲットとなることが多いため,限られた領域の操作となることが多い。しかし,大腸癌の初回手術時に多発癌を合併する頻度は2~7%と報告されており複数領域の操作が必要となることもある1)。また,潰瘍性大腸炎を背景に発生するcolitic cancerでは大腸全摘術が必要となり,腹部全体におよぶ手術操作が必要となる。そのような場合,ロボット支援手術ではターゲティングの変更回数およびポート数を増やす必要がある。しかしながら,ロボット支援手術のメリットを享受し,低侵襲治療を実施するためには効率的なターゲット変更回数および最小限のポート数で手術操作を完了させる必要があると考える。

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