特集 ロボット支援大腸手術における剝離層の出し方
ロボット支援骨盤内臓全摘術における剥離層の出し方
植村 守
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器外科学
キーワード:
ロボット支援手術
,
側方リンパ節郭清
,
骨盤内臓全摘術
Keyword:
ロボット支援手術
,
側方リンパ節郭清
,
骨盤内臓全摘術
pp.323-334
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004868
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骨盤内臓全摘術は主に進行再発直腸癌に対して選択される術式である。進行再発直腸癌手術ではR0切除の可否が重要な予後規定因子となるため,切除マージンの確保のために周囲臓器の合併切除を伴うことが比較的多い。進行再発直腸癌のうち,男性では膀胱,精嚢,前立腺への浸潤例に対して施行されるが,女性では子宮・腟が隔壁となり,膀胱への浸潤症例が男性に比べて少ないのが一般的である。初発症例であっても術前治療の影響の組織硬化や組織浮腫が生じ,とくに再発症例では初回手術の影響による癒着,組織硬化,正常解剖構造の不明瞭化などの要素も加わり,手術の難度が高くなり,術中トラブルや術後合併症発生のリスクも高まり,その対策のため正確な手術操作が必要となる。骨盤内の繊細で正確な操作が有用となり,その点では低侵襲手術のメリットが活かされ得る術式といえる。

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