特集 ロボット支援大腸癌手術の術野展開—エキスパートに学ぶ手術の極意
ロボット支援低位前方切除における術野展開のコツ
江本 成伸
1
,
石原 聡一郎
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
定型化
,
視野展開
Keyword:
ロボット支援手術
,
定型化
,
視野展開
pp.173-180
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004267
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ロボット支援手術は,関節を有する鉗子や手ぶれ補正機能により,狭い術野で自由な動き・精密な操作が可能となる。一方で,視野外でのアームの干渉や臓器損傷に注意が必要で,手技の定型化とある程度の慣れが必要である。ロボットの特性を活かして安全で円滑な手術を行うためには,視野展開がすべてといっても過言ではない。本稿では,当科で行っているロボット支援低位前方切除における定型化された視野展開と,さらにそれを発展させた困難症例における視野展開について概説する。
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