特集 ICG蛍光法を用いた肝胆道外科手術
Ⅱ.各論 3)ICG蛍光ナビゲーションシステムを用いた腹腔鏡下再肝切除術
吉岡 正人
1
,
清水 哲也
1
,
近藤 亮太
1
,
金谷 洋平
1
,
青木 悠人
1
,
吉田 寛
1
1日本医科大学付属病院消化器外科
キーワード:
ICG蛍光法
,
腹腔鏡
,
再肝切除
Keyword:
ICG蛍光法
,
腹腔鏡
,
再肝切除
pp.1423-1429
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001384
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今日,腹腔鏡下肝切除術はさまざまな術式で保険収載され,その症例数は各施設において増加傾向にあり,術前の画像診断やシミュレーションの進歩によってさらに発展しつつある。また,肝細胞癌や転移性肝癌の再発例に対する再肝切除術の安全性も確立され,最近では,腹腔鏡下再肝切除術(laparoscopic repeat hepatectomy;LRH)の報告が増加してきた1,2)。われわれも初回肝切除術が開腹であっても腹腔鏡であっても,積極的にLRHを行ってきた。LRHは肝の変形と変異,術中超音波の操作制限,腹腔内の癒着など,さまざまな要素が加わるため,腫瘍の局在や術式によって手術難度は異なる。
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