Japanese
English
特集 消化器外科におけるre-do手術
II. 肝胆膵
3.腹腔鏡下肝切除における再肝切除の工夫と治療成績
Surgical technique and results of laparoscopic repeat hepatectomy for liver tumor
阪本 卓也
1
,
武田 裕
1
,
大村 仁昭
1
,
桂 宜輝
1
,
畑 泰司
1
,
村田 幸平
1
T. Sakamoto
1
,
Y. Takeda
1
,
Y. Ohmura
1
,
Y. Katsura
1
,
T. Hata
1
,
K. Murata
1
1関西労災病院外科
キーワード:
肝腫瘍
,
腹腔鏡手術
,
再肝切除
Keyword:
肝腫瘍
,
腹腔鏡手術
,
再肝切除
pp.137-144
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_137
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当施設における腹腔鏡下再肝切除術の工夫と治療成績について報告する.再肝切除時の工夫として,術前CTおよびエコーでの癒着評価による第1ポート位置の決定,Pringle法による出血のコントロールなどを行っている.2010年5月~2019年5月に腹腔鏡下肝切除術を施行した単発再肝切除(RepH)80例を初回単発肝切除(PrHx)241例と比較・検討した.RepH:PrHxの比較で,Pringle施行率は61.3%:81.3%(p=0.0006),手術時間は283.2分:313.1分(RepH vs PrHx,p=0.0053)であった.出血量や合併症発生率,術後在院日数に差は認めなかった.腹腔鏡下再肝切除は初回肝切除と同様に安全に施行可能であるが,症例によっては技術的難易度が高く,慎重に適応を決定する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2020