特集 誌上ディベート肝胆膵外科におけるcontroversial surgery
1.腹腔鏡下肝切除におけるPringle法 1)行うの立場から
中平 伸
1
,
小川 久貴
1
,
岸本 朋也
1
,
伊禮 俊充
2
,
井上 雅史
2
,
大里 浩樹
1
1堺市立総合医療センター肝胆膵外科
2呉医療センター外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
Pringle法
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
Pringle法
pp.250-254
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001082
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腹腔鏡下肝切除は急速に普及し,開腹術と比べて良好な短期成績・同等の長期成績が報告されている1)。2010年には部分切除と外側区域切除が,2016年には3区域切除までの拡大手術が保険収載された。この発展に大きく寄与しているのが出血量の減少である。肝切除術は出血リスクの高い手術であるが,腹腔鏡手術の気腹圧により静脈系の出血が抑制される。さらにPringle法による流入血遮断を行うことにより開腹手術では考えられなかった無血野が確保され,腹腔鏡特有の拡大視効果による精緻な手術が可能となる。
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