特集 ロボット支援肝胆膵外科手術における手術デバイスの選択とその使い方
Ⅱ.各論 6)ロボット支援先天性胆道拡張症手術
伊地知 徹也
1
,
蔵原 弘
1
,
山崎 洋一
1
,
川﨑 洋太
1
,
又木 雄弘
1
,
大塚 隆生
1
1鹿児島大学消化器外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
総胆管拡張症手術
,
ハイブリッド手術
Keyword:
ロボット支援手術
,
総胆管拡張症手術
,
ハイブリッド手術
pp.1501-1506
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
先天性胆道拡張症は総胆管を含む肝内外の胆管が拡張する形成異常であり,膵・胆管合流異常を伴うことで胆汁と膵液の流出障害,逆流などをきたし,発癌を含んだ肝・胆道・膵にさまざまな病態をもたらす。現在,形態的な分類はAlonso-Lejの分類1)を基本として戸谷分類2)が広く用いられており,実際の手術となるのは戸谷Ⅰ型,ⅣA型が多い。拡張胆管にと胆囊には高率に癌が発症するため,診断がついた時点で切除の適応があり,拡張胆管の予防的切除術と発癌の誘因となる胆汁と膵液合流を避けるための分流手術が施行されている。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.