手術手技
Cranio-dorsal approachを用いた腹腔鏡下肝外側区域切除術
川﨑 洋太
1
,
山崎 洋一
1
,
伊地知 徹也
1
,
又木 雄弘
1
,
蔵原 弘
1
,
大塚 隆生
1
1鹿児島大学大学院腫瘍学講座消化器乳腺甲状腺外科学
キーワード:
腹腔鏡下肝外側区域切除術
,
Cranio-dorsal approach
,
Caudo-peripheral approach
Keyword:
腹腔鏡下肝外側区域切除術
,
Cranio-dorsal approach
,
Caudo-peripheral approach
pp.1053-1057
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003379
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2010年4月に保険収載された腹腔鏡下肝外側区域切除術(K695-2)は,その他の系統的肝切除と比較して肝実質切離面積が小さく切離方向が直線的であるため定型化しやすい術式であり,若手外科医が腹腔鏡下肝部分切除の次に習得すべき手術の1つである。腹腔鏡下肝外側区域切除術の肝実質切離は,肝臓尾側から頭側に向かうcaudo-peripheral approach(C-P approach)で施行されることが一般的である1)。近年,肝臓頭側(肝静脈根部側)から尾側(肝静脈末梢側)に向かって肝実質切離をするcranio-caudal approachが大きな脈管の引き抜き損傷を防ぎ,出血量低減につながるという報告が散見される2)。
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