総特集 鼠径部切開法を見直す
ONSTEP法
柳 健
1
1健元会 東京デイサージェリークリニック
キーワード:
鼠径部ヘルニア
,
ONSTEP法
,
前方到達法
Keyword:
鼠径部ヘルニア
,
ONSTEP法
,
前方到達法
pp.939-945
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002801
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ONSTEP法はポルトガルのLourenço Aとda Costa RSが2013年に発案・実施した鼠径部ヘルニアに対する前方到達法による修復術で,内側を腹膜前腔に外側を内腹斜筋上に展開する層をまたぐ新たな術式である1)。わが国では三澤らが2016年11月に施行したのが第1例目で,その後,徐々に増加傾向にある2)。当院は日帰り手術に特化した無床診療所であり,鼠径ヘルニア・下肢静脈瘤・痔核などの日帰り手術を年間約1,500例施行している。鼠径部ヘルニアに対するONSTEP法も2017年より導入を開始し,現在までに2,400病変を経験しているので,本稿では若手・中堅外科医に向けて,その手術適応と手術手技のポイントを解説する。
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