特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅰ 食道・胃 8 胃癌に対する大動脈周囲リンパ節郭清に必要な局所解剖
早田 啓治
1
,
川井 学
1
1和歌山県立医科大学第2外科
キーワード:
胃癌
,
大動脈周囲リンパ節郭清
,
CAVING
Keyword:
胃癌
,
大動脈周囲リンパ節郭清
,
CAVING
pp.447-455
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003800
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胃癌治療ガイドライン第6版ではNo.16a2 / b1に限局した少数の大動脈周囲リンパ節転移に対しては術前化学療法後の外科的切除が弱く推奨されている。大動脈周囲リンパ節郭清のために,大動脈周囲の局所解剖を十分に理解していないと,思わぬ出血をきたす。われわれは内視鏡外科手術の利点である尾側からの良視野を活かし,洞窟探索(ケイビング)のような術野で行う大動脈周囲リンパ節郭清を開発した(Curative para-Aortic lymph node dissection Via INfra-mesocolonic approach in laparoscopic Gastrectomy;CAVING approach)1-3)。
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