特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅰ 食道・胃 6 定型的胃癌リンパ節郭清に必要な局所解剖
古田土 高志
1
,
寺島 雅典
1
1静岡県立静岡がんセンター胃外科
キーワード:
Adachi分類
,
Mayo静脈
,
Treitz / Toldt癒合筋膜
Keyword:
Adachi分類
,
Mayo静脈
,
Treitz / Toldt癒合筋膜
pp.431-440
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003798
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胃リンパ節を含む胃周辺の解剖は,発生過程において膵の形成,腸間膜の回転,間膜どうしの癒合による癒合筋膜の形成などを経て複雑な構造となって存在する。さらに胃周囲の動静脈の分岐形態についても多岐にわたるため,局所解剖の理解以外にも,個々の症例に応じた血管解剖を把握したうえで手術に臨む必要がある。胃癌の手術において,解剖学知識に基づく適切な郭清操作が行われないと,不用意な出血や臓器損傷をもたらし,術後合併症の原因にもなる。
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