特集 必携 ロボット支援下消化器外科手術―基本手技とトラブルシューティング
Ⅱ.上部消化管領域 6)ロボット支援下胃癌手術のトラブルシューティング
鈴木 和光
1
,
柴崎 晋
1
,
田中 毅
1
,
稲葉 一樹
2
,
宇山 一朗
3
,
須田 康一
4
1藤田医科大学・総合消化器外科
2藤田医科大学先端ロボット内視鏡手術学講座
3藤田医科大学先端ロボット内視鏡手術学講座/同 先端外科治療開発共同研究講座
4藤田医科大学総合消化器外科/同 高度情報医療外科学共同研究講座
キーワード:
ロボット支援手術
,
術中合併症
,
トラブルシューティング
Keyword:
ロボット支援手術
,
術中合併症
,
トラブルシューティング
pp.1155-1163
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003417
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胃癌に対するロボット支援手術は,先進医療B「内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下胃切除術」臨床試験で腹腔鏡手術に対する合併症軽減効果が示されたのを契機に2018年4月に保険収載され,急速に普及している。その後,同試験の付随研究で生存率が改善される可能性が示唆され,2022年4月の診療報酬改定で増点が承認された。現在は手術支援ロボットであるDVSS(da VinciⓇ Surgical System)(Intuitive Surgical)を使用したロボット支援手術が主流であるが,国産ロボットであるhinotoriTM Surgical Robot System(Medicaroid)も2022年12月に保険診療で使用可能になり,今後も続々と新規ロボットが実臨床に投入されるものと期待が高まっている。
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