特集 イラストで見る消化器癌手術アトラス
Ⅳ 肝胆膵 8 広範囲胆管癌に対する肝膵同時切除術
尾上 俊介
1
,
水野 隆史
1
,
渡辺 伸元
1
,
川勝 章司
1
,
山口 淳平
1
,
江畑 智希
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学
キーワード:
広範囲胆管癌
,
肝膵同時切除
,
肝門部領域胆管癌
Keyword:
広範囲胆管癌
,
肝膵同時切除
,
肝門部領域胆管癌
pp.939-944
発行日 2023年5月31日
Published Date 2023/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003349
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胆管癌は進行とともに胆管に沿って進展をきたすため,時に広範囲に進展し,肝門部から膵内胆管に浸潤が広がることがある。このような胆管癌を広範囲胆管癌という。その治癒切除のためには,肝外胆管全体を切除する必要がある。標準的な切除,すなわち肝外胆管切除を伴う肝片葉切除・尾状葉切除や膵頭十二指腸切除では困難であり,肝切除兼膵頭十二指腸切除(hepatopancreatoduodenectomy;HPD)が必要になる。HPDとは片葉肝と膵頭部を犠牲にすることで肝外胆管を全切除する術式であり,胆道癌に特異的に適応される。比較的数が少ない胆道癌手術のなかでも,まれな術式である。
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