手術手技
右半腹臥位Retlap Hassab手術─Splanchnic Caput Medusaeに対する新しい腹腔鏡下アプローチ
木口 剛造
1
,
内田 雄一郎
2
,
高原 武志
2
,
加藤 悠太郎
3
,
須田 康一
2
,
杉岡 篤
4
1国家公務員共済組合連合会 枚方公済病院外科/藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学
2藤田医科大学総合消化器外科
3藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学
4藤田医科大学病院国際医療センター
キーワード:
門脈圧亢進症
,
巨脾
,
Hassab手術
Keyword:
門脈圧亢進症
,
巨脾
,
Hassab手術
pp.1887-1894
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003046
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近年,門脈圧亢進症に伴う食道胃静脈瘤に対しては,IVR(interventional radiology)や内視鏡的治療による側副血行路の制御が広く普及しており,手術治療が選択されることが少なくなってきている。しかし,著明な血小板減少を主体とした脾機能亢進症・巨脾を伴う症例やIVR・内視鏡治療抵抗性の症例については胃上部血行郭清と脾摘を行うHassab手術が依然として有用な手段の1つと考えられる。門脈圧亢進症の原疾患は肝硬変が大半を占めており,術中大量出血や術後肝不全のリスクがあり,慎重に手術適応を検討する必要がある。
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