合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅱ 胃 5 胃 GIST に対する LECS(腹腔鏡・内視鏡合同手術)
安福 至
1
,
井田 智
1
,
熊谷 厚志
1
,
布部 創也
1
,
大橋 学
1
,
比企 直樹
1
1がん研有明病院消化器外科
キーワード:
LECS
,
胃粘膜下腫瘍
,
GIST
Keyword:
LECS
,
胃粘膜下腫瘍
,
GIST
pp.417-426
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000631
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腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopy andendoscopy cooperative surgery;LECS)はGISTに代表される胃粘膜下腫瘍に対する,低侵襲かつ機能温存を目的とした局所治療として開発された1-3)。胃粘膜下腫瘍に対してLECS 開発以前から広く行われている低侵襲治療として腹腔鏡下胃局所切除術があるが,胃内発育型の腫瘍の場合,胃漿膜面からの腹腔鏡観察のみでは腫瘍の局在を正確に把握することが困難な場合がある。また,リニアステープラーを用いた楔状切除は,腫瘍周囲の正常な胃壁の余分な切除をまぬがれないため,腫瘍の局在や大きさによっては胃壁の欠損が大きくなり,手術後の胃の変形や狭窄によって通過障害などをきたすことがある。
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