手術手技
食道平滑筋腫に対する胸腔鏡・内視鏡合同手術
松村 尚美
1
,
金高 賢悟
1
,
南 ひとみ
2
,
中尾 一彦
2
,
江口 晋
1
1長崎大学大学院医歯薬総合研究科移植・消化器外科
2長崎大学大学院医歯薬総合研究科移植・消化器内科学分野
キーワード:
食道平滑筋腫
,
胸腔鏡・内視鏡合同手術
Keyword:
食道平滑筋腫
,
胸腔鏡・内視鏡合同手術
pp.343-348
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001582
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有症状の食道平滑筋腫に対しては,基本的に核出術が選択される。そのアプローチとして2000年以降は胸腔鏡による核出術も多く報告されるようになっており,近年では,STER(submucosal tunneling and endoscopic resection)やPOET(per oral endoscopic tumor resection)などの内視鏡的な核出術も散見されるようになった。しかし,経口にて腫瘍を摘出するという観点からは,これら内視鏡的切除では腫瘍径30 mmが限界と考えられる。一方で胸腔鏡手術による核出術は,腫瘍の正確な位置の同定が困難なことがあり,食道壁を過剰に切除し得ることが問題となる1)。
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