特集 解剖学的変異を考慮した下部消化管手術
大腸切除術後および動脈硬化などによる血流変化を考慮した大腸癌手術
清松 知充
1
,
大谷 研介
1
,
合田 良政
1
,
石丸 和寛
1
,
山田 和彦
1
,
國土 典宏
1
1国立国際医療研究センター病院外科
キーワード:
異時性大腸癌
,
レリッシュ症候群
,
腸管虚血
Keyword:
異時性大腸癌
,
レリッシュ症候群
,
腸管虚血
pp.1295-1302
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002337
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大腸の血管走行においては三系統ある支配血管,すなわち上腸間膜動脈(superior mesenteric artery;SMA),下腸間膜動脈(inferior mesenteric artery;IMA)および内腸骨動脈(internal iliac artery;IIA)の血流バランスが最も大切である。典型的な大腸における血流配分を図1に記す。SMAによって盲腸から横行結腸脾彎曲までが,IMAによって脾彎曲から直腸RSまでが,そしてIIAによって直腸が供血されるが,その解剖学的な変異の詳細については本企画の他稿に委ねる。
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