特集 消化器・一般外科医のための腹部外傷外科手術講座
Ⅱ.各論 2)膵損傷(膵頭部・膵体尾部)の治療戦略と手術
渡部 広明
1
,
藏本 俊輔
1
,
岡 和幸
1
,
下条 芳秀
1
,
比良 英司
1
1島根大学医学部Acute Care Surgery講座
キーワード:
膵損傷
,
外傷治療戦略
,
damage control surgery
Keyword:
膵損傷
,
外傷治療戦略
,
damage control surgery
pp.957-964
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002245
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膵損傷の発生頻度は鈍的外傷の2%以下と必ずしも多くはないものの1),損傷を受けると出血や膵液漏出などから重篤化し迅速な対応を必要とする。腹部外傷のなかでもその治療戦略や戦術の決定が容易ではない領域と言える。また,解剖学的に重要臓器が周囲に位置していることから複合損傷が多く,治療の遅れが合併症率や死亡率の増加につながることから,迅速かつ適切な治療戦略のもとで治療を行うことがきわめて重要となる。
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