特集 大腸肛門外科における消化管ストーマ造設術とその関連手技
Ⅱ.各論 3)腹腔鏡下大腸癌手術における後腹膜(腹腔外)経路ストーマ造設術
髙橋 広城
1
,
前田 杏梨
1
,
渡部 かをり
1
,
牛込 創
1
,
鈴木 卓弥
1
,
瀧口 修司
1
1名古屋市立大学消化器・一般外科
キーワード:
腹腔鏡下大腸癌手術
,
後腹膜経路ストーマ造設術
,
ロボット支援手術
Keyword:
腹腔鏡下大腸癌手術
,
後腹膜経路ストーマ造設術
,
ロボット支援手術
pp.833-838
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002207
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近年の腹腔鏡手術の進歩に伴い,大腸癌に対する腹腔鏡手術が飛躍的に増加している1)。また,下部直腸癌に対しても直腸超低位前方切除術や括約筋間直腸切除術などの肛門温存手術が増加し,直腸切断術は減少しつつある。しかし,直腸切断術に加え高齢者に対するHartmann手術など,永久人工肛門の必要な患者は依然として多く存在するのが現状である。このようなS状結腸を用いた単孔式ストーマに伴う合併症としてストーマ傍ヘルニアやストーマ脱出,内ヘルニアなどが報告されている。これらの合併症を軽減するために,古くからストーマ造設経路としては腹腔内経路よりも後腹膜(腹腔外)経路(以後,後腹膜経路と統一)が推奨されてきた2)。
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