特集 大腸肛門外科における消化管ストーマ造設術とその関連手技
Ⅱ.各論 4)大腸穿孔・腸閉塞に対するストーマ造設術─ハイリスク症例に対するいわゆる“投げ出し式”ストーマも含めて
石塚 満
1
,
高木 和俊
1
,
蜂谷 裕之
1
,
渋谷 紀介
1
,
青木 琢
1
,
窪田 敬一
1
1獨協医科大学第二外科
キーワード:
大腸穿孔
,
腸閉塞
,
ストーマ
Keyword:
大腸穿孔
,
腸閉塞
,
ストーマ
pp.839-846
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002208
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大腸穿孔・腸閉塞に対するストーマ造設術は日常診療でしばしば必要とされる手術手技である。腸閉塞に対するストーマ造設術は術前に十分な減圧療法を行うことで,腹腔鏡補助下のストーマ造設術といった低侵襲手術も施行可能であるが,大腸穿孔では,緊急手術から術後集中治療といった一連の救命治療の流れのなかでのストーマ造設が要求されることが多い。大腸穿孔はさまざまな合併症を有するハイリスク患者に発症することが多いことから,腸閉塞に対するストーマ造設と異なり,難渋するストーマトラブルを経験することもまれではない。
そこで,本稿では,大腸穿孔におけるハイリスク患者の同定とストーマトラブル防止策としてのいわゆる“投げ出し式”のストーマ造設についても言及する。
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