手術手技
腹腔鏡下大腸切除術におけるトロッカーを用いた腹膜外経路人工肛門造設術の工夫
牛込 充則
1
,
船橋 公彦
1
,
金子 奉暁
1
,
鏡 哲
1
,
長嶋 康雄
1
,
三浦 康之
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器外科
キーワード:
傍ストーマヘルニア
,
腹腔鏡下人工肛門造設術
,
腹膜外経路
Keyword:
傍ストーマヘルニア
,
腹腔鏡下人工肛門造設術
,
腹膜外経路
pp.975-981
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003904
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直腸癌治療は大きく変遷し,開腹手術から腹腔鏡手術に,そして最近ではロボット支援手術が急速に普及しつつある。下部直腸癌の治療においては,手術器具やデバイスの改良により肛門近傍での低位の切除吻合が可能となり,さらには内肛門括約筋切除術(intersphincteric resection;ISR)1)の登場により,肛門温存の可能性がさらに拡大した。経肛門的に直腸を離断し,内視鏡下にTME(total mesorectal excision)を行うtaTME(trans-anal total mesorectal excision)術式は低侵襲に肛門温存術を追求した手術の1つで近年全国的に広まった1)。一方で年齢や病状によってはHartmann氏手術が選択され,肛門縁にかかる腫瘍では肛門温存がかなわず腹会陰式直腸切断術(abdominoperineal resection;APR)が選択され,永久人工肛門(永久ストーマ)となる症例もまだ少なくない。
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