手術手技
右側結腸癌に対するduodenum-first multidirectional approach(十二指腸前面先行多方向アプローチ)
永吉 絹子
1
,
佐田 政史
1
,
水内 祐介
1
,
永井 俊太郎
1
,
中村 雅史
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
右側結腸癌
,
結腸授動
,
多方向アプローチ
Keyword:
右側結腸癌
,
結腸授動
,
多方向アプローチ
pp.221-225
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002064
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右側結腸癌の授動操作では内側アプローチが広く適応されているが,多数のアプローチ法が存在する1-3)。後腹膜アプローチは,後腹膜からの腸間膜授動操作を先行する手技であるが,内側アプローチと比較すると画一的な方法が確立しておらず,安全に施行するためにはその定型化が望ましいとされている4-6)。当科では十二指腸水平脚前面より後腹膜アプローチの授動操作を先行して行う多方向アプローチ(duodenum-first multidirectional approach;DMA)を適応しており,若手外科医でも安全に施行できるような手技の定型化に努めている。当科で行っているDMAの手術手技とその工夫点について解説する。
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