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特集 腹腔鏡下大腸切除術のコツ
腹腔鏡下右側結腸切除術のコツ
Technique and knack in laparoscopic surgery of right side colon
岡島 正純
1
,
有田 道典
1
,
池田 聡
1
,
惠木 浩之
1
,
吉満 政義
1
,
浅原 利正
1
Okajima Masazumi
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科創生医科学専攻先進医療開発科学講座外科学(第2外科)
キーワード:
腹腔鏡下大腸手術
,
右側結腸癌
,
内側アプローチ変法
,
HALS
,
リンパ節郭清
Keyword:
腹腔鏡下大腸手術
,
右側結腸癌
,
内側アプローチ変法
,
HALS
,
リンパ節郭清
pp.472-476
発行日 2003年4月20日
Published Date 2003/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101355
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右側結腸に対する腹腔鏡手術のコツはできるだけ素早く後腹膜下筋膜前面を露出し,安全に結腸を授動すること,また特に癌では主幹血管周囲リンパ節郭清を確実にていねいに行うことである.内側アプローチは血管周囲リンパ節郭清を良い視野で行うアプローチ法として非常に優れている.筆者らは内側アプローチの欠点のひとつである結腸剝離・授動の困難性と十二指腸の副損傷の危険性を軽減する目的で十二指腸前面の腹膜を切開し,ここから後腹膜剝離を先行する“内側アプローチ変法”を行っている.Surgical trunk前面のリンパ節郭清のコツは血管の損傷をきたさぬよう,ていねいに剝離しながら,慎重に操作することに尽きる.ドライラボなどで十分にトレーニングし,手技に慣れないうちはhand-assisted laparoscopic surgery(HALS)の併用や開腹手術へのconversionを常に念頭において手術すべきである.
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