Japanese
English
臨床研究
リンパ節転移状況からみた右側結腸癌に対する至適切除範囲の検討
A clinical study on the distribution of the metastatic lymph node and the optimal extent of intestinal resection for right-sided colon cancer
高橋 周作
1
,
佐藤 裕二
1
,
近藤 正男
1
,
篠原 敏樹
1
,
前田 好章
1
,
藤堂 省
1
Takahashi Shusaku
1
1北海道大学医学部第1外科
キーワード:
右側結腸癌
,
リンパ節転移
,
結腸右半切除
,
至適切除範囲
Keyword:
右側結腸癌
,
リンパ節転移
,
結腸右半切除
,
至適切除範囲
pp.1335-1342
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100769
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はじめに
従来から右側結腸癌に対する標準術式として結腸右半切除術が施行されてきた2,3)が,この術式では回盲部から横行結腸に及ぶ広範囲の腸管が切除される.また食物通過時間,大腸内嫌気性菌の逆行性増殖の抑制,胆汁酸・ビタミンB12の吸収,免疫に関与する4)とされるBauhin弁も喪失するため排便習慣などへの悪影響が考えられる.近年Bauhin弁温存結腸切除により良好な排便習慣が得られたとの報告5,6)や鏡視下手術などの縮小手術が注目される中,右側結腸癌の至適切除範囲を再検討することは臨床上有用と考えられた.今回自験例から至適切除範囲を再検討したので報告する.
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