手術症例報告
骨盤子宮脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)既往のある直腸癌に対し,腹腔鏡下低位前方切除術を施行した1例
松村 卓樹
1
,
小松 俊一郎
1
,
深見 保之
1
,
齊藤 卓也
1
,
金子 健一朗
1
,
佐野 力
1
1愛知医科大学消化器外科
キーワード:
骨盤臓器脱
,
LSC(laparoscopic sacrocolpopexy)
,
直腸癌
Keyword:
骨盤臓器脱
,
LSC(laparoscopic sacrocolpopexy)
,
直腸癌
pp.1135-1140
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003947
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近年高齢化とともに,骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse;POP)は増加傾向にあり,POPに対する治療として,腹腔鏡下仙骨腟固定術(laparoscopic sacrocolpopexy;LSC)が)が普及してきている。LSCは再発率が低いというメリットがある一方で,腟と直腸の間を剝離し,メッシュを留置するため,術後に直腸の手術が必要となった際は,骨盤底の癒着により手術が難渋することが予測される。LSC後の直腸癌の報告は現時点では非常にまれであるが,今後遭遇する機会が増加すると考えられ,当科で経験した手術症例を報告する。
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