手術手技
Overlap法による腹腔鏡下食道空腸吻合の工夫─Two in One法
吉村 俊太郎
1
,
石橋 雄次
1
,
山崎 僚人
1
,
畑尾 史彦
1
,
今村 和広
1
1東京都立多摩総合医療センター外科
キーワード:
腹腔鏡下食道空腸吻合
,
Overlap法
Keyword:
腹腔鏡下食道空腸吻合
,
Overlap法
pp.1363-1367
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001831
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cStageⅠ胃癌に対する腹腔鏡下幽門側胃切除術はその安全性が確認され1,2),多くの施設で導入されている。一方,腹腔鏡下胃全摘術あるいは腹腔鏡下噴門側胃切除術に関しては,系統的なリンパ節郭清,再建において高い技術が求められることから広く普及していない。腹腔鏡下食道空腸吻合において,サーキュラーステープラーやリニアステープラーを用いた方法が報告されているが,われわれはリニアステープラーを用いたOverlap法による食道空腸吻合を標準術式としている。従来から行われているリニアステープラーを小腸に挿入しながら挙上し,食道空腸吻合を行う方法(従来法)とは異なり,われわれは食道断端と挙上空腸の2つの腸管を食道裂孔という1つの孔にあらかじめ配置しステープリングするTwo in One法を考案し,腹腔鏡下食道空腸吻合をさらに安全かつ容易に行う工夫を行っている。
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