増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
胆道
胆管-空腸吻合—腹腔鏡下
森 泰寿
1
,
井手野 昇
1
,
池永 直樹
1
,
仲田 興平
1
,
岡部 安博
1
,
中村 雅史
1
Yashuhisa MORI
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
胆管-空腸吻合
,
腹腔鏡下
Keyword:
胆管-空腸吻合
,
腹腔鏡下
pp.255-259
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213156
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1980年代より始まった消化器外科領域の腹腔鏡下手術は,本邦でも胃癌や大腸癌を中心に広く普及してきており,手技の定型化や安全性の確保が固まりつつある1,2).胆膵領域においても,2016年に腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(LPD)や腹腔鏡下先天性胆道拡張症手術(LCBD)が保険収載され,切除のみならず再建を腹腔鏡下で安全確実に行うことが重要になってきた.腹腔鏡下胆管-空腸吻合術はLPD,LCBD,胆管狭窄に対するバイパス術などで行われる手技である.一方,腹腔鏡下胆道再建は解剖学的な観点から鉗子の自由度が制限されるため難易度は高い.このため視野展開や吻合法の標準化が望まれる.
本稿では腹腔鏡下胆管-空腸吻合の手技のポイントについて解説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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