手術手技
腹腔鏡下噴門側胃切除術の再建手技─リニアステープラーを用いたOverlap法
椙田 浩文
1
,
桜本 信一
1
,
大矢 周一郎
1
,
藤原 直人
1
,
宮脇 豊
1
,
佐藤 弘
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
食道残胃吻合
,
Overlap法
Keyword:
腹腔鏡下噴門側胃切除術
,
食道残胃吻合
,
Overlap法
pp.1839-1843
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001481
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近年,上部胃癌は増加傾向にある。そのうち早期胃癌でU領域に限局する症例に対しては腹腔鏡下噴門側胃切除術(laparoscopic proximal gastrectomy;LPG)が適応され,実施する施設が増えてきた。LPGは手技の定型化も進み各施設で安全に実施されているが,再建法によっては術後逆流性食道炎,通過障害により著しくQOLが低下することがある。これらの術後障害を防止するためにLPGの再建法はさまざまな方法1-4)が考案されてきた。当科では2013年より食道残胃吻合,噴門形成術を導入し,当初は食道残胃吻合にサーキュラーステープラー(OrVilTM)2,5)を用いてきた。簡便で安全な方法であるが,10%以上に吻合部狭窄を認めたため,2016年よりリニアステープラーを用いたOverlap法に変更し,現在標準術式として行っている。
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