手術手技
腹腔鏡下胃全摘術における食道空腸吻合(Overlap法)のpitfallと成績
原田 潤一郎
1
,
木下 敬弘
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
腹腔鏡下胃切除術
,
食道空腸吻合
,
Overlap法
Keyword:
腹腔鏡下胃切除術
,
食道空腸吻合
,
Overlap法
pp.213-220
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002623
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
昨今の腹腔鏡手術の普及や胃癌治療ガイドラインの改訂などにより,腹腔鏡下胃全摘術(laparoscopic total gastrectomy;LTG)や腹腔鏡下噴門側胃切除が多くの施設で行われるようになった。腹腔鏡下食道空腸吻合は経験の多い外科医にとっても難度の高い手技である。縫合不全は時に重篤な合併症を引き起こすことがあるため,吻合は最も安全性が求められる操作である。腹腔鏡下食道空腸吻合の縫合不全割合はJCOG1401では2.5%と低値であったが1),NCD(National Clinical Database)データを用いたreal worldの解析では5.4%と高い数値が報告されている2)。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.