増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
大腸
【結腸切除術】回腸-結腸吻合/結腸-結腸吻合—体腔内吻合
石部 敦士
1
,
森 康一
1
,
後藤 晃紀
2
,
鈴木 紳祐
1
,
諏訪 雄亮
2
,
諏訪 宏和
1
,
小澤 真由美
1
,
渡邉 純
2
,
遠藤 格
1
Atsushi ISHIBE
1
1横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
キーワード:
体腔内吻合
,
機能的端吻合
,
Overlap法
Keyword:
体腔内吻合
,
機能的端吻合
,
Overlap法
pp.196-198
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213143
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S状結腸切除術や直腸切除術では体腔内吻合はdouble stapling technique(DST)吻合として広く行われているが,そのほかの部位の結腸切除では小開腹へ腸管を誘導し,体外吻合を行うことが多い.広範囲の癒着や高度肥満症例では腸管を体外に誘導することは困難な場合があり,無理に引き出すと間膜や腸管の損傷につながることもある.体腔内吻合では体外吻合と比較して,出血量の減少,創長が短い,術後腸管運動早期回復,腹壁瘢痕ヘルニアの減少などが報告されている1,2).結腸切除術における体腔内吻合は機能的端々吻合(FEEA)とOverlap法による吻合,デルタ吻合など様々あるが,本稿ではFEEAとOverlap法(図1)について述べる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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