特集 内視鏡外科手術に必要な局所解剖─食道・胃
腹腔鏡下胃切除術に必要な幽門部周囲の局所解剖─No.6を中心に
春田 周宇介
1
,
篠原 尚
2
,
小林 直
3
,
大倉 遊
1
,
浦辺 雅之
1
,
上野 正紀
1
1虎の門病院消化器外科
2兵庫医科大学上部消化管外科
3津田沼中央病院消化器外科
キーワード:
幽門下リンパ節
,
剥離可能層
,
幽門下動静脈
Keyword:
幽門下リンパ節
,
剥離可能層
,
幽門下動静脈
pp.907-915
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001719
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胃癌手術において幽門下リンパ領域であるNo.6は,大彎のリンパ流を集める重要な領域であり,転移頻度も郭清効果も高い領域である。しかし,腸間膜の癒合とねじれによる複雑な構造,郭清範囲内に大小さまざまな脈管が存在し,さらに膵を内包しているという点から,その郭清手技は難しく,合併症発生のリスクが高い領域でもある。そのため局所解剖の理解が重要となる。
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