手術手技
腹腔鏡下幽門側胃切除術における局所解剖に基づいた小彎リンパ節(No.1, 3a)郭清
早田 啓治
1
,
中村 公紀
1
,
尾島 敏康
1
,
山上 裕機
1
1和歌山県立医科大学第2外科
キーワード:
胃癌
,
腹腔鏡下幽門側胃切除
,
小彎リンパ節郭清
Keyword:
胃癌
,
腹腔鏡下幽門側胃切除
,
小彎リンパ節郭清
pp.917-921
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001720
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腹腔鏡下幽門胃切除術における小彎リンパ節(No.1, 3a)郭清は一般的に郭清の終盤で行われることが多く,比較的軽視されがちな部位である。しかし,デバイスと切離ラインの軸が合わないことが多く,不意な出血や誤認による胃壁の損傷などのトラブルが多い場所でもある。一般的にはNo.1リンパ節からNo.3aリンパ節へと口側から肛門側へ,後壁側から前壁側へと郭清組織を剥き下ろしてくる小彎三角法が用いられることが多い。当科でも小彎三角法を用いての郭清を行ってきたが,デバイスが胃壁に垂直に当たりそうな場面も多く,ショートピッチでの切離が多くなることもあり,結果的に手術時間の延長や,出血,胃壁損傷をきたした症例も経験してきた。
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