私の工夫-手術・処置・手順
腹腔鏡下胃切除術における膵周囲リンパ郭清に有用な「展開用ガーゼ」の工夫
春田 周宇介
1
,
篠原 尚
1
,
貝田 佐知子
1
,
李 世翼
1
,
上野 正紀
1
,
宇田川 晴司
1
SHUSUKE HARUTA
1
1虎の門病院消化器外科
pp.462-463
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104537
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【はじめに】
#6,8,11といった膵周囲のリンパ郭清に際して,適切なカウンタートラクションを得るために「膵を圧排する」という行為が必要となる.開腹手術ではガーゼで用手的,愛護的に膵を圧排して膵周囲郭清を行うことできるが,腹腔鏡下胃切除術では術者もしくは助手の鉗子で直接膵を把持して展開することはできず,折りたたんだガーゼを用いても,鉗子の金属が膵に直接当たることで膵被膜損傷や出血の危険性がある.われわれは腹腔鏡下手術用ガーゼに1針の針糸をかけてガーゼを成形することで把持しやすくし,また,あたかも手で膵を転がすかのように操作できるガーゼを考案したので紹介する.
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