手術症例報告
腹腔鏡下胆嚢摘出術中に発生した右副肝管壁損傷に対し,経胆嚢管的ステント留置が奏効した1例
原 良輔
1
,
高野 公徳
1
,
室井 貴子
1
,
足立 基代彦
1
,
林 啓太
1
,
中川 基人
1
1平塚市民病院外科
キーワード:
胆管損傷
,
右副肝管
,
Rouvière溝
Keyword:
胆管損傷
,
右副肝管
,
Rouvière溝
pp.831-837
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001695
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腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LC)において術中胆管損傷は比較的高頻度かつ後遺症を発症し得る重篤な合併症として知られている。胆管損傷の原因として,胆管合流形態の破格による術中の解剖誤認が挙げられており,とくに胆嚢管が右後区域枝から分岐する久次分類Ⅰ型1)の右副肝管症例では胆管損傷を起こしやすいとされ注意を要する。今回,術中に発生したⅠ型右副肝管壁損傷に対し,経胆嚢管的ステント留置が奏効した症例を経験したので報告する。
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