特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 17 早期十二指腸乳頭部粘膜癌に対する術式 膵頭十二指腸切除術の立場から
木村 憲央
1
,
若狭 悠介
1
,
鍵谷 卓司
1
,
袴田 健一
1
1弘前大学医学部消化器外科
キーワード:
早期十二指腸乳頭部癌
,
膵頭十二指腸切除術
,
乳頭切除術
Keyword:
早期十二指腸乳頭部癌
,
膵頭十二指腸切除術
,
乳頭切除術
pp.650-655
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001653
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2019年6月に発行された胆道癌診療ガイドライン(改訂第3版)1)において,十二指腸乳頭部癌に対する標準術式は膵頭十二指腸切除術(pancreatoduodenectomy;PD)とされている。一方で,乳頭部粘膜内に限局し,Oddi筋に達しないTis~T1a乳頭部癌に対しては乳頭部局所切除術(partial resection;PR)として経十二指腸的乳頭切除術(transduodenal papillectomy;TDP)または内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy;EP)が試みられてきたが,術前深達度診断の困難性から標準治療としてはいまだ確立されていない。
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