特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
大腸外科 12 大腸全摘後の再建法 回腸嚢肛門管吻合術(IACA)の立場から
石井 博章
1
,
畑 啓介
1
,
田中 敏明
1
,
川合 一茂
1
,
野澤 宏彰
1
,
石原 聡一郎
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
術式選択
,
回腸嚢肛門管吻合術
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
術式選択
,
回腸嚢肛門管吻合術
pp.567-574
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001638
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潰瘍性大腸炎に対する手術として,現在では大腸全摘・回腸嚢肛門(管)吻合術が標準術式となっている。肛門温存手術としての再建法は,回腸嚢と肛門を吻合する回腸嚢肛門吻合術(ileal pouch-anal anastomosis;IPAA)と,回腸嚢と直腸を肛門管上縁の高さで吻合する回腸嚢肛門管吻合術(ileal pouch-anal canal anastomosis;IACA)の2つの方法に大別される。それぞれの術式の特徴を十分に理解したうえで,症例ごとに適切な術式を選択することが重要である。本稿ではIACAについて概説する。
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