Japanese
English
臨床報告・1
核出しえた巨大食道平滑筋腫の1例
A case of enucleation for a giant esophageal leiomyoma
和久田 令子
1
,
三木 誓雄
1
,
成田 公昌
1
,
福浦 竜樹
2
,
鈴木 宏志
2
Reiko WAKUDA
1
1三重大学医学部第2外科
2三重県立総合医療センター外科
キーワード:
食道平滑筋腫
Keyword:
食道平滑筋腫
pp.129-132
発行日 2001年1月20日
Published Date 2001/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904364
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はじめに
食道平滑筋腫は比較的まれな疾患とされるが,診断技術の進歩とともに報告例も増加している.田久保ら1)は連続剖検267例,手術切除例61例の食道および食道・胃接合部を病理組織学的に検討した結果,22例(6.7%)に平滑筋腫の存在を確認し,食道平滑筋腫の頻度は一般に臨床でいわれているよりも高いと報告した.しかし,長径10cmを超える巨大食道平滑筋腫の報告は少なく,筆者らが検索し得た限りでは52例にすぎなかった.
治療としては核出術が第1選択となるが,巨大平滑筋腫では食道切除が行われることも多い2).筆者らは巨大食道平滑筋腫の1例に核出術を試み,広範な筋層欠損を生じたが,良好な術後経過を得た1例を経験したので報告する.
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