特集 腹腔鏡下大腸癌手術におけるメインデバイスの選択─電気メスvs.超音波凝固切開装置
Ⅱ.各論 1.腹腔鏡下結腸右半切除術 1)電気メス主体の立場から
中西 良太
1
,
上野 雅資
1
,
長嵜 寿矢
1
,
秋吉 高志
1
,
福長 洋介
1
1がん研究会有明病院大腸外科
キーワード:
腹腔鏡下結腸右半切除術
,
電気メス
Keyword:
腹腔鏡下結腸右半切除術
,
電気メス
pp.1529-1535
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001413
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腹腔鏡下結腸右半切除術は,虫垂,盲腸,上行結腸,横行結腸中間くらいまでを主座とする大腸癌に対する定型術式である。本術式は定型化し,マスターするべき大腸外科手術の1つである。Surgical trunkまでの郭清で,2,3群リンパ節転移症例においても長期予後が得られる1)。結腸右半切除術を安全にかつ十分な郭清範囲を保って行うには,特有の術野展開や手術手技のコツがある。とくに上行結腸中部から横行結腸の進行癌であれば,中結腸動脈(middle colic artery;MCA)の根部処理,またはMCA根部周囲の郭清から右枝の切離,といった操作が必要となってくる。
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