手術症例報告
経仙骨的低侵襲手術下に摘出した肛門近傍epidermoid cystの1例
和田 真澄
1
,
盛 真一郎
1
,
喜多 芳昭
1
,
田辺 寛
1
,
前村 公成
1
,
夏越 祥次
1
1鹿児島大学大学院腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学
キーワード:
経仙骨
,
epidermoid cyst
,
低侵襲手術
Keyword:
経仙骨
,
epidermoid cyst
,
低侵襲手術
pp.1271-1274
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001316
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骨盤部の直腸後面と仙骨前面および腹膜翻転部に囲まれた部位は胎生期にcaudal endが存在し,多数の胎児性組織が集合するため,種々の腫瘍が発生しやすい1)。このような腫瘍に対し,経仙骨アプローチや経腹アプローチが行われるが,肛門近傍に存在するものは経仙骨的アプローチで摘出されることが多い。今回,若年女性の肛門近傍に発生したepidermoid cystを,経仙骨的低侵襲手術下(内視鏡外科手術+小切開)に摘出した症例を経験したが,本法による摘出例の報告はなく,文献的考察を含め報告する。
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