手術手技
肝胆膵癌手術における動脈血行再建の手術手技
高 済峯
1
,
向川 智英
1
,
中多 靖幸
2
,
西岡 歩美
1
,
石川 博文
1
,
渡辺 明彦
1
1奈良県総合医療センター消化器・肝胆膵外科
2奈良県総合医療センター救急科
キーワード:
マイクロサージャリー
,
肝動脈再建
,
上腸間膜動脈再建
Keyword:
マイクロサージャリー
,
肝動脈再建
,
上腸間膜動脈再建
pp.1105-1112
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001271
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
主要血管への浸潤を伴うことの多い肝胆膵癌切除においては,血行再建手技が手術適応,安全性,根治性に大きく影響する。主幹動脈浸潤を伴う場合は,動脈吻合による血行再建が必要となるが,動脈吻合は門脈や肝静脈再建と異なり血管径が細く,技術的ハードルが高いため,マイクロサージャリー(microsurgery)に習熟した他科の医師にゆだねられることが多い。その際,動脈再建は長時間手術の終盤に行われることが多く,予定外に必要となる事態もあり,適切なタイミングで再建を依頼することが困難な状況もあり得ることを念頭に置く必要がある。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.