手術症例報告
右肝動脈前後枝個別再建を伴う肝左葉尾状葉切除・動門脈合併切除で根治切除し得た肝門部領域胆管癌の1例
渡部 文昭
1
,
相澤 栄俊
1
,
遠藤 裕平
1
,
加藤 高晴
1
,
野田 弘志
1
,
力山 敏樹
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
肝左葉尾状葉切除
,
肝動脈再建
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
肝左葉尾状葉切除
,
肝動脈再建
pp.1351-1357
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002345
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肝門部領域胆管癌に対する根治切除として,門脈合併切除再建は必須の手技であり,近年では多くの施設でその手術手技が確立され,良好な成績が報告されてきている。一方で肝門部領域胆管癌はその解剖学的特性上容易に肝動脈にも浸潤するため,根治切除には動門脈合併切除再建が必要となる場合があるが,その報告例は少なく,肝動脈合併切除再建の安全性についてはいまだ確立しているとは言い難い。今回,われわれは右肝動脈前枝と後枝の2本の動脈再建を伴った肝左葉切除を経験したので報告する。
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