Japanese
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特集 外科・形成外科の連携と展望
腹腔内臓器手術におけるマイクロサージャリーの応用—Back wall techniqueを用いた血行再建
Effective use of back wall technique in microsurgical reconstruction of intraperitoneal vessels
山本 有平
1
,
佐々木 了
1
,
古川 洋志
1
,
皆川 英彦
1
,
杉原 平樹
1
,
野平 久仁彦
2
Yuhei YAMAMOTO
1
1北海道大学医学部形成外科
2蘇春堂形成外科
キーワード:
マイクロサージャリー
,
腹腔内血行再建
,
肝動脈再建
,
膵・胆道癌
,
肝移植
Keyword:
マイクロサージャリー
,
腹腔内血行再建
,
肝動脈再建
,
膵・胆道癌
,
肝移植
pp.1563-1567
発行日 1998年12月20日
Published Date 1998/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903463
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当教室は1991年より膵・胆道癌の主要血管合併切除再建および生体部分肝移植に参加し,マイクロサージャリーを応用した各種血行再建術を行ってきた.腹腔内手術における血行再建では血管後壁を先に縫合し,血管把持クリップを反転させる必要がないback wall techniqueによる血管吻合が非常に適している.本法は腹腔内という深く狭い吻合野において,かつ生体部分肝移植におけるグラフト側の肝動脈のように十分な長さがとれない短い血管の吻合に特に有用であり,microvascular surgeonとして是非とも習熟すべき血管吻合手技の1つと考える.
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