手術症例報告
腹腔鏡下に摘出できた60 mm大の膀胱直腸窩peritoneal loose bodyの1例
松本 倫
1
,
河原 秀次郎
1
,
石田 航太
1
,
毛利 貴
1
,
秋葉 直志
1
,
矢永 勝彦
2
1東京慈恵会医科大学附属柏病院外科
2東京慈恵会医科大学消化器外科
キーワード:
peritoneal loose body
,
腹腔鏡手術
,
巨大腫瘤
Keyword:
peritoneal loose body
,
腹腔鏡手術
,
巨大腫瘤
pp.1599-1563
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000857
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Peritoneal loose body(PLB)は別名,腹腔鼠,腹膜石とも呼ばれ,1703年にLitterが剖検例の腹腔内に長径25 mmの卵円型遊離体を発見したことに端を発する1)。その成因はいまだ明らかでないが1),腹膜垂が何らかの原因で虚血壊死に陥って腹腔内に遊離し,そののちに異物反応が生じて線維組織に被包され,遊離体が形成されるという説が有力視されている2)。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.